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たまうさぎ

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「スキヤキウエスタンジャンゴ」と「喧嘩の花道」

映画を見たのは3年ぶりです。

3年前最後に見たのははちびが生まれて1ヶ月くらいのころ。
母が「気晴らしに買い物にいってこい」と言ってくれたので
私はひとりで映画を見に行きました。
韓国映画「オールドボーイ」でした。
ギリシア悲劇のようでものすっごい重い気持ちにどどーんと落ちましたが
とても面白い映画でした。

ちびと何時間も離れたのがはじめてで、
映画の間おっぱいがはってはって痛くて、帰りバスにゆられるのも辛かった。
ブラウスの中がびとびとで気持ち悪かった。
赤ちゃんをあずけて働いてるお母さんはどうしてるんだろう?
自分の体が自分の意思と全然違うことを勝手にする。
ということが不思議で衝撃で、今でも強い印象とともに思い出す。。

というのは長い前置き。




先日から公開の「スキヤキウエスタンジャンゴ」
英語で、源平合戦で、ウエスタンで、テーマ曲が北島三郎?
変な映画だとは思っていたのですが、思った以上にコメディでした。
かなり笑えます。
残酷でスピーディな場面展開はかっこいいです。
美術凝ってます。美しいです。

なんといっても役者使いがいい。
みなさん汚れ役にはまりにはまってすばらしいです。
佐藤浩市、こんなにおかしな役を・・・
堺雅人、きょとんとしたワルぶりがこの人の妖しいような無垢なような味にぴったり。
義経役には伊勢谷くんのきらきらした美しさが必要だったのね。うむうむ。
安藤政信、汚れすぎで最初誰だかわかりませんでした。あんなに透明だったのに。
かっこいい役者さんたちを惜しげもなく落としてしまうのがさすがカントクっ!
それに石橋貴明はなんとしても彼じゃなくちゃだめでした。

不満が残るのが伊藤英明。
主人公できれいな役なので、汚れに比べて不利なのはわかるんですが
それにしても軽くて印象に残らなくて、
別に坂口憲二でもいいかな
というかんじでした。
伊藤くんは「陰陽師」が最高だと思います。あれは彼以外には考えられないもの。

三池監督の映画は何本か見ていますがけっこう理解に苦しむ映画も多く
例えば千原兄弟主演の「岸和田少年愚連隊 血煙純情編」は
シュールすぎてぼーーっとしてしまいました。
「日本黒社会~LEY LINES~」というのは暗くてスタイリッシュすぎて
面白くなくてなんか嫌いでした。
妻夫木君主演のテレビドラマ「さぶ」は、さすがテレビだったので
あまりとっぴなことはせず、丁寧なつくりでとてもよかったです。

一番好きなのは「喧嘩の花道」です。
「スキヤキ・・」と同じ脚本家とのコンビで、まだ一緒にやってたんだ、と感動。
ヤンキーVシネマの皮を被っていますが、これは大っ変な名作です。
ウソじゃないので、試しに借りてみてください。
ヤンキーコーナーにあります。
「喧嘩の花道」はシリーズ化されているので間違えないようにご注意を。
北村康が出ていて、三池崇史監督のぶんです。
私はこれのビデオが欲しくて欲しくて、ずーーーとオークションで
出るのを待っていたのですが、出てこないので諦めていました。
今回また思い出したので調べてみると、DVD出てたんですねー(TT)買いますー。
これです

内容は喧嘩に明け暮れる大阪(西成区あたり)のヤンキーたちの話です。
アホ映画ですが、主人公たちひとりひとり、背負っている重たい荷物が
説明的でなく映像として透けて見えてせつないんです。
アホ映画?→重苦しい?→すっきりキリリと終わる
というかっちょいい映画です。

「スキヤキウエスタンジャンゴ」はおふざけ加減が絶妙で
黒澤時代劇や、シェーンや
アレハンドロ・ホドロフスキーというメキシコの変な監督(たぶん・・・深読みか?)や
もしかして巨人の星なんかへのオマージュにあふれてて
役者で遊んでて役者もそれに応えてて、
映画ファンとしていろんなところをくすぐられる映画です。
3年ぶりに映画を見て、大満足できてよかったです。


ただ「喧嘩の花道」よりいい映画かというと、それは全然及んでいないような気もします。

何故私が三池監督の映画を何本も見たかというと
北村一輝さんが好きで出演映画をおっかけてみていたからです。
「喧嘩の花道」のジャケットのこの左側のそりこみの激しいヤンキーが北村くん。
ステキでしょ・・・?
当時は本名の康で出ています。
芸名の一輝は三池監督が考えたのだそうです。

タランティーノ監督が来日してたとき、大ファンであった北村氏は
監督の泊まっているホテルで張りこみをしていたそうです。
戻ってきたタラ監督にアタックすると、「あいのうゆー!」といって
部屋にいれてくれ、その部屋には三池作品がいっぱい置いてあったという。。

というわけで「スキヤキ・・」のタランティーノ出演は
どっちがオファーしたのやらされたのやらいきさつが気になりますね。
タイプが似ていてお互い影響を受けているのはわかりますが、
「キルビル」と「スキヤキ・・」
どっちも三池作品ともタラ作品ともとれるような・・・。
両監督の個性がなくなってきているのかもしれません。

「スキヤキウエスタンジャンゴ」は伊藤英明でなく、北村一輝ならば
きれいな主人公では終わらなかっただろうにと惜しまれます。
なんで北村くんじゃなかったんだろう。
テレビの仕事がいっぱいなのかなー
このごろのテレビの演技はちょっと、つまんないんだよなー。
by kokiti01 | 2007-09-18 00:10 | 映画・ドラマ