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たまうさぎ

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大河ドラマ平清盛について雑文3

ながながとすみません。(^^;
これで終わります。


清盛に「信西死なせましょう」と言って肩をもまれてしまう重盛
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映像

間違いなくこの大河の見所、これまでの時代劇が色あせるほどだったと思います。
何故か貼られてしまった「汚い映像」というレッテルは全く逆です。
「暗い」といわれるのはわかりますが。

ふと思ったけど、汚い暗いと思う人は、
あんまりヨーロッパ映画とか中国映画とか邦画とか、ミニシアター系の映画を見てない?
ナナメから射す光にきらきら光る後れ毛や瞳の光彩、
暗い中に浮かび上がる鮮やかでいて、落ち着いた原色とか
そんな美しさを感じることに慣れてないのかなーと。
こういうのも、訓練なのかな。

かくいう私もホテルの暗い照明の部屋に入ると、「暗い暗い!」って文句言うんです。
家の蛍光灯の部屋が落ち着く。そんなかんじなんかな。

そういえば「相棒」の映像はここ数年青っぽすぎると思います。
夜の場面なんか見づらい。(^^;


受け取ったメッセージ

たぶん・・・原作者の意図は

貴族政権があって、清盛が登場して、頼朝→その後の長い武家の世が続いて
外国の刺激があって近代化して、戦後民主化して・・・という日本史の流れのひとつとして
清盛を描いた。ということだと思います。

大河ドラマの王道、戦国の英雄個人の華やかな活躍を描くパターンとはスタンスが違っていた。

戦国と違って幕末ものの場合は、同じように歴史の流れの中での志士たちや将軍を描きますが、
とらえる時間はわりと短めかと思います。
「平清盛」は長いスパンの中でのコマとしての清盛だった。
400年の平安時代から、武家政権が終わる江戸時代の終焉までを感じさせてくれた。

そのためナレーションは頼朝の、しかも霊が・・・。よく考えましたね。

だから清盛個人の性格とか人生とかを眺めるような描き方になっちゃった。
見る人が、主人公に共感して、主人公自身になりきってってんじゃなくて。

清盛の妻も清盛に対して遠巻きで、何も言ってくれない。
盛国は見守るだけで諫言しない。諫言してなんぼの腹心が、しない。
清盛はひとりぼっち。
結果、あれよあれよとものすごーい腹立つじいさんになってしまい、
12月には大河ドラマがおそろしい精神世界の舞台劇空間になっていた。
息がつまった。。
こんなものを日曜8時に家族で見たい人はあんまりいない。


陰鬱な醜い主人公を描く
そんな状態をかなり長い間続けました。
連続ドラマではほとんどない手法だと思います。
初めてでは?なんと革命的な!
と思ってたけど、清盛以前にあったことを思い出した。

「銭ゲバ」です。
ギャー これも松山ケンイチ!
松ケンやっぱりおそるべし。
最初の半年間、嫌っててごめんね。


「清盛は頼朝に志を受け渡した」じゃ私はなんか気持ち悪くて(だってそんなはずない。。)
落ち着かなかったんですけど、「頼朝に強い影響を与えた」ということだと思うんです。

人間はこうありたいと願うこと、したいと思うこと、欲を糧に突き進んでいく。
それこそが美しい生き方である。醜いことをしたって。
全てをやり遂げられない、不満の残る生涯であっても、誰でもそうなんだと。

志は、一人で完結できるようなものではない。
歴史に名を残す大人物でなくても、小さい単位の家族でも、友人でも誰でも周囲に影響を与えている。
一人の人間の美しい一生は周りの人間の心のどこかに刺激を与え、
無数の人間が響き合い、からまりあって、歴史を文明を科学技術を作っていく。
人間は、世界の細胞なんだ。

西行なんかが言ってくれたよー。ちきちょー。

救われたよねえ。

やっぱりこのドラマは私にとって傑作のひとつです。
異形の大河。今後は作られないタイプであるとは思います。



几帳面なの
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by kokiti01 | 2013-01-09 15:58 | 映画・ドラマ