たまうさぎ

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オーバーアクトなひとびと

平キヨモリ、
来週の予告は「鳥羽院の遺言」でした。
そうか、鳥羽ちゃん、ついにお亡くなりになられるのか。
もう三上博史オン・ステージも見おさめか~。。寂しいな。





一人で十代から、おじいさんまで演じていて意外と無理がなかった。
小柄ということもあって三上博史の鳥羽帝は、なんだか可憐でキレイだったのです。

あんなにピュアだったのに、妻への報われない思いに引き裂かれて
どんどん病的に、偏執的に変貌していく鳥羽ちゃん。
いつもいつも、目がうるうる。わかっているくせに超天然の妻に
「ちょっとでも僕を愛してる?たまこ、こんなに愛してる僕にちょっとでも悪いと思ってる?」
と詰め寄り、あっさりと謝られ唇ふるふる。心がズタズタ。
ドMだったくせに、憎さ100倍でSに転じ、たまこを苛める→そして自分が傷つく。結局Mなんか。

毎度毎度なんのプレイだ?と視聴者がついていけなくなってしまったのでしょうか。
私は面白くてたまりませんでしたが。

NHK平清盛公式HPに、三上博史インタビューがありました。
「カメラマンが思わずアップで撮りたくなるように誘う
 降りてくるものに身を任せる、台本に書いていないこともいっぱいやってる」
やっぱりなあ、じゃなけりゃ、ああいう演技できないもんね。いいなあそういうの。
クランクアップ日、オフだった松山ケンイチくんがわざわざ出てきてて、
「三上さんの台本の読み方を教えてください」って待っていたそうな。
いいよ松山ケンイチ素直で向上心にあふれてて。
(なのになぜ清盛役はさっぱりからっきしなのか不思議)

お前は祖父と妻の不義の子なんだーと、鳥羽院にうとまれ続けて
日陰で暮らす長男崇徳ちゃん。
ARATAって「ピンポン」に出てた時、何人もの評論家がARATAきれいきれい言うてたんで
どんなにかっこいい人なのかと思ってたのに、いったいどこがきれい??
そこはかとなく、山崎邦正に似てるではないか。

「朕をひとりにせんでくれ~」と藤木くんの脳に直接話しかけたりして、エスパーかいな。
いつも恨みがましくて、発声がねっとりしすぎて気持ち悪かったのですが、
現帝が子供のないまま死ぬ→自分の息子に帝の地位が回ってくる→やっと自分の天下じゃ~と
浮かれに浮かれて、自分の弟にあたる少年が死ぬのをウキウキと待っている異常さ。
その膨らみすぎた期待がばーんとはじけた時のぶっ倒れ方が素晴らしかったです。
(もはやこれはコント)
この人絶対この役を面白がっているな。
まだ見ていない人は是非5月12日の再放送で確認していただきたい。

そしてなんといっても山本耕史。
私は平安時代に疎くて、何年も前に古本屋で「別冊太陽 平家物語絵巻」を買ったのに
挫折してずーっと本棚の肥やしにしていました。
ありがとう、顔が嫌いだなんて思っててごめんなさい。
あなたの危険を顧みない役者魂が面白すぎて、私はやっと本棚の肥やしを読めました。
その私が「平家の群像」と「院政期社会の研究」という本を図書館で借りました。
私の平安時代の扉を開いてくれたのはあなたです。

ケーブルテレビで「戦国疾風録」という一昨年のテレ東時代劇をやってたので見ました。
あなたの竹中半兵衛、尋常じゃなくさわやかでした。
あの意地悪で高慢な頼長さまが!!
アホの清盛のみならず、冷静な盛国を震撼させた「まことにスキのないお方」のはずなのに、
平家に波風を立たせる演出のために意味もなく家盛を誘惑させられ、
悪女美福門院さまの手のひらでからかわれ、
信西入道にまんまとだまされ、
いつも後手後手。
史実を変に利用されてだんだんばかみたいになっていく頼長さま。
保元の乱はすぐそこに。
もうすぐおわかれなのですね。(泣)


「北条時宗」は、脚本に一貫性がなくてストーリーはなかなかの駄作でした。
でも北村一輝、寺島しのぶ夫妻が濃くってもうめちゃくちゃ面白くて、
私はそれだけを楽しみに毎週体をよじって、涙を出して笑ったのです。
寺島さんの母、富司純子さんが「あんたと北村くんのリハーサル長いのよー!」と苦情を言ったとか。

今年の大河はまるで北村君がいっぱいいるみたいで楽しーっ!
こんな大河の楽しみ方は邪道なのでしょうか。

思い出してみると「江」「篤姫」「龍馬伝」「徳川慶喜」「秀吉」「利家とまつ」「天地人」
ストーリーに満足した大河なんかぜんぜんないんだもん~。
「独眼竜正宗」「おんな太閤記」「草燃える」かなあ、記憶にある面白かった大河って。

「平清盛」の枕詞のように使われている「低視聴率」の文字。
マスコミって欠点をあげつらうことしか知らんのよね。
戦国や幕末じゃない時代を扱えば視聴率悪くて当然だと思う。
最低視聴率だった「花の乱」だって室町時代だったし。
でも毎年、信長や秀吉ばっかり出てこられてもやだからね。いいのよそれで。

NHKには慌てず騒がず、これからも引き続き役者にのびのびと怪演させてあげてほしいです。
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by kokiti01 | 2012-05-09 23:09 | 映画・ドラマ