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たまうさぎ

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映画「ハゲタカ」

面白かったです。
味わいはドラマ版と同じような、巨額のお金を動かして勝つために
伴う痛みをじわじわしっとりと描いていました。

映画なので時間が限られるぶん、細部がすっとばされる感はありました。
音楽も雰囲気もドラマと一緒で
映画ならではの映像表現があったわけではないから、
別に映画ハゲタカを作らなくても
NHKで続ハゲタカでよかったんじゃないかと思ったり。

映画なので時間がドラマよりずっと短い→
尺が足りないのでほとんど描けていなかった柴田恭平、いらんかったんちゃうか…と。
いらんけど無理矢理いれたんちゃうかと。

とっても収穫だったのは、玉山鉄二。
これまでの私の認識はかっこいいにいちゃん、
だからハゲタカの敵役には軽いのでは?と思ってたんです。
美しさって役柄の障害になることありますよね。
でもこの映画の劉一華は、良かった。
四角い横長のメガネのラインと、ぱっちりした目のライン、美しい柳眉の角度が
ビミョウに変で、不思議な顔に。
その目を死んだ魚のようにして毒づく顔のなんと気持ち悪いこと。

ちくちく心を痛めながら利用した若者が、真相を知って彼を責めに詰め寄ってきたときに
心を痛めているくせに逆ギレして、あろうことが若者に説教までするという、
人を傷つけて自分はもっと傷ついている、という
下手な演技だとどうしようもないしらじらしい場面になってしまうところですが
見ているこっちも悲しくなる精神の引き裂かれようで。。

この気持ちの悪い劉一華の方が、「天地人」の関東一の美男子役の時より
ずっとずっと美しかったなあ。
関東一の美男子のときは、コントの佐々木小次郎みたいな衣装を着せられていたからね。。

私は映画やドラマで若手俳優のどうでもいい演技見て
「悔しい。この役北村君だったらよかったのに」と思うことがよくあるのですが
これは玉山鉄二でドンピシャ!でした。
これから目が離せない役者さんの一人になりました。
by kokiti01 | 2010-09-14 16:35 | 映画・ドラマ