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たまうさぎ

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相棒みてますか

4月にブラウスを縫ってからもうひと月過ぎてしまいました。
GW前にこれはインフルエンザか?というくらいの高熱を出して、
熱は2日間で治まったのでほっと安心していたら
それからハナがとまらず、快方に向かったと思ったら微熱を出したり
鼻づまりで夜中目をさましたりと、実はいまだに風邪をひき続けております。
あまりにも長いのでついに昨日かかりつけの病院で血をとってもらいました。
私の免疫系はどうなっているのでしょう。

というわけですっかり戦意喪失して、4月にばんばん買いこんだ布たちは
はや在庫化の予感です。

開いた時間なにをしているのかというと、ひたすらソファでごろごろし
毎日毎日テレ朝で再放送している「相棒」を見ているのです。





再放送で確認したところ、私、相棒はシーズン2から見ていたようです。
すべての話に見覚えがある。
なのに、
話の詳細がぜんぜんわからない。
犯人は誰だったか、オチはどうだったか、それはなんとなく憶えてるんですが
間がすっぽりと抜け落ちてしまっています。
たぶん家事をしながら見ていたからだとは思うのですが
それにしてもきれーーーに忘れてしまっています。
私の頭の中の消しゴム状態。
加齢による記憶障害だわ。あうあう

今日の話は大好きな大杉漣さんが犯人で、確かに見たのですがね。。
当時、大好きな岸部一徳、大杉漣の大型2ショットに胸きゅんでしびれていたのですがね。。
全く途中を覚えてなかったんですよ。えー、好きなのになんで。

好きなこと、興味のあることさえ忘れてしまう。
人間として終末?まだ40代初めなのに。

こんな私でも頭に焼きついて離れていない人がいました。
それは、長門裕之。
閣下と呼ばないとつーんとそっぽを向いて返事をしてくれない外務省事務次官。
この人の話だけは、私ちゃーんと憶えていたのです。
つーんと横を向いた表情すら憶えていました。
そうそう、閣下はこの顔だった。

で、シーズン4が始まった時録画して、1回見て、消すにしのびなかったので
DVDレコーダーにずっと置いていた閣下エピソード第2段も見てみました。
いやいやすごい・・・。すごすぎる長門閣下。

「痴人の愛」という本を、私は読んだことがないのですが
「痴人」という言葉の響きがやけに頭にひっかかっていました。
読んでないのでどんな人をそう指すのか正確に知っているとは言えないのですが、
まさに長門裕之の演じるおばか老人こそが痴人にふさわしいのではないか。

子供っぽく、知性がなく、他人に対する想像力がなく、これ以上ないくらい傲慢で、
それなのに目的のためなら人に土下座することもなんとも思わず
煮ても焼いても食えない老人なのだけれど
ものすごく可愛い。
なんであんなに可愛いんだろう?

この可愛さには凄味さえあります。
あまりの凄さに演出サイドがひきずられ、
閣下の魅力を引き出すばっかりの話を作ってしまった。
シーズン4スペシャルはそんな感じです。
これは永久保存版だわ!

北村一輝ファンの私は、数年前出演作を借り漁りました。
その中に「弱虫」という映画があり
湿っぽいばかりの、私にはさっぱり理解できないヤクザ純愛映画だったのですが
死んだ娘に似ている少女をヤク漬けにして監禁しているという
気持ちの悪い組長が長門閣下でした。

これが絶品で、長門裕之ってすげー!と思った最初でした。
それまでは、特にどうということもない名優だったと思う。(どういう表現)
この映画が2000年公開だったので、長門裕之は1934年生まれだから
65歳くらいでこの痴れ者組長を演じたのですねえ。

弱虫(チンピラ)
北村一輝 / / ケンメディア
ISBN : B000062VKV
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もうひとり、最近ぎょっとさせられた役者さんがいます。
NHKドラマ「クライマーズハイ」
中央の新聞社に胸苦しいくらいの劣等感を持つ地方新聞社の男たちの軋み合いが
きりきりと見ている側の心に食い込んでくるような面白いドラマでしたが、
中でも巨大な印象を私に残したのが、社長役の杉浦直樹。

毛生え薬のキャラクターとしてご活躍だった、一九分けの気のいいおじさん

だったはず。。

これが恐ろしいのなんのって。

他人に対する想像力欠如、強権的高圧的、というところは長門閣下と同じですが
可愛くもなんともないのです。どしがたいまでに重量感のある怖さ。
ちょびっとしか出てこないのに、誰よりも強い存在感を放っていました。
やさしいと思っていたおじさんがあんなに怖いとびっくりします。

強面の役者さんがコミカルな役をやる、というパターンはたくさんありますが
逆はこれまでなかったように思います。
青春スターだった人がやや落ちぶれて悪い役を・・・というのはあったけど
実直キャラだった人が、悪役で大成功というのはなかったと。

クライマーズ・ハイ
佐藤浩市 / / アスミック
ISBN : B000EPFPBK
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私は見ていなかったのですが、新聞の芸能欄で評論家が書いていた。
チェ・ジウと竹野内くんのドラマでも杉浦直樹がめちゃくちゃ恐ろしかったらしい。。
そうであろうそうであろう。
ああ、これを書きながら私はこのドラマを見なかったことを激しく後悔しています。

「クライマーズハイ」は映画版が公開されるらしいですが
杉浦直樹が出ないんじゃ、ドラマ版を超えることはないだろう。(暴言)


いくつになっても、人間って新境地を開拓することができるんだなあ
私も頑張ろう
と。

2人のおじさんに元気をもらったような気がします。
by kokiti01 | 2008-05-20 23:05 | 映画・ドラマ