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たまうさぎ

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母がしんどい

新聞の書評に載ってたので図書館に予約いれましたら
何十人も予約が入っててすごく待ちました。話題の本なんですね。

母がしんどい

田房 永子 / 新人物往来社


絵がすごい簡単なタッチで、子供の絵本みたいですが
この絵柄で支配的でエキセントリックな母親との確執を描いてるのって
かえって迫力。。
角材振り回して追ってくる母親のシーンがめちゃくちゃ怖い。

感情が巻き込まれてしまいました。





ちびは私のことこんな風に思ってないか?
今は小さいからよくわかんないけど、大人になったらいろいろ思い出して苦しんでしまったりして。。
とわが身に置き換えて反省したり心配したり。

こういう親のことを最近、毒親っていうんですね。

私の知人の範囲でも、はっきりと親を糾弾する人が3人いました。

両親が別居したため中学生の時別れた母親と、成人してから一緒に住んだけど上手くいかなかった人。
新婚の娘の買ったマンションが気に入らなかったらしく
「あんたたちはだまされてる!」って娘婿に電話かけて大喧嘩とかいろいろあったそうです。

高校に行かせてもらえないところだった人。その人は自力で奨学金で行ったそうです。
彼女は親に相当つくしていましたが、全然足りないと両親は言うんだそうです。
娘の会社まで電話をかけてくる父親だった。
彼女はすごく困っていたので、私が会社をやめてから数年後
相次いで両親の喪中はがきが届いて、不謹慎ながら「解放されたね」と思ってしまいました。

もう一組は親戚で、私はその一家と顔を合わせるのが若いときから苦痛でした。
姿が見えなくても母親の怒号で「きた!」ってわかるんだもん。
娘との密着ぶりがすごくて、当時子供のいなかった私でもそれでいいの?と懐疑的になる子育てでした。
大きくなった娘はひとり遠くの県に引っ越していき、未婚の母になって戻ってきました。
診療内科の先生には「家を出るのが一番だよ」と言われているそうなんですが、
なかなか自立はできないようです。

完璧な大人なんて、そういないし、
そういう不完全な大人が親になるわけで
みんなが健全な子育てがばっちりできるはずもなく
相手が(最初は)小さいので、どうしても支配的になっちゃって。。
自分にもかなり思い当たる。
怒りスイッチが入るとちびのこと、めっためたに怒鳴るんですよね。
で、ちびはすっごく泣く。
私は1日中腹立ちが収まらない。
こんな自分がいやでしょうがない。
ごめんね、と思えるのはちびが寝てしまって、その寝顔を見ているときです。
が、また入る怒りスイッチ。

自分の子供のころを思い出すと、あんまりいい子じゃなかったので
また母もヒステリー体質だったのでひどく怒られることが多くて
私の意見なんか聞いてくれないし、母のことが中学生くらいまではいやだった。
でも今はそう恨みに思うこともないのは、大人になったら一切あれこれ言わなくなったからだろうなと。
それなりに私のことを認めてくれたんですね。
気があっていた父の方が、非常に腹立たしいことを言ったりして嫌いになってた時期もありました。
でも私の親もだんなの親も、圧迫感はないですね。

毒親とされる人は、成人した子どもにも干渉したり暴言吐いたり
のしかかってくるような態度だからこじれてしまうのかなと思います。

読んでて苦しくなるけれど、
今まで読んだ子育て関係のどの本より、ずいぶん参考になりました。
ああ、気をつけなくちゃ・・・おそろしいおそろしい。
by kokiti01 | 2013-06-10 09:33 | 読書